ゼニス ファンキーな1969年製デファイダイバー A3648を忠実な37mmサイズで復刻!

これはブランドにとってデファイコレクションにおけるダイバーの最初の復活を示し、また実に歓迎すべきサプライズである。

チタン製のクロノマスター エル・プリメロとトリプルカレンダーを発表した(ローズゴールドベゼルに宝石を配したエル・プリメロもあった)。そして今回、ゼニスはWatches & Wondersにて、すべてが期待どおりではなかったものの、我々の期待に応えてくれる時計を発表した。

その意味するところは、ゼニスはA386、デファイなど、リバイバルモデルで知られているということだ。これまで、ブランドが歴史的に得意とする、時刻表示のみのモデルとクロノグラフというふたつの分野を見てきた。実際、ゼニスと言えば、エル・プリメロであり、“堅牢なダイバーズウォッチ”は思い浮かばないだろう。

ただ、そのように考えるのは間違っていると申し上げたい。その証拠に最新モデル、ゼニス デファイ リバイバル A3648は、実物を見れば真実が分かる。今日はゼニスが初めてデファイダイバーコレクションを復活させた日であり、それは実に特別な時計なのだ。

そしてA3648はゼニスの系譜において重要な時計である。ご存じない人も多いかもしれないが、これはデファイシリーズと有名なエル・プリメロの自動巻きクロノグラフがリリースされたまさにその年、1969年に同じく発表されたのだ。ゼニスにとっては大きな1年である。

歴史的に見ても、これはかなり注目すべき時計である。これがリバイバルモデルということを考えれば予想がつくかもしれないが、、発売当時は今日、私たちが見る時計と非常に似た外観をしていた。目を引くオレンジ色の装飾、デファイの特徴である角ばったケースデザイン、4時半位置のリューズ、600mという驚異的な防水性能(数学が得意な友人のために言うと、1969フィートだ)を備えていた。

今日発表された時計はとてもクリーンで鋭い復刻版である。ベゼル、針、アウタートラックのオレンジの特徴に合わせた、マットなブラックダイヤルがとても素晴らしく見える。デザインのインスピレーションを除けば、あらゆる点で現代的な時計だ。ゼニスのワードマーク、手書き風のスクリプトフォントである小文字のautomatic、昔ながらの斜体のDEFYは、完璧に配色にマッチしている。

ブレスレットにはサテン仕上げとポリッシュ仕上げの両方を備えた5連リンクブレスレットが付属。そして最大の特徴は、これまでのデファイモデルと同様、クラスプに至るまでブレスレット全体がゲイ・フレアー社(Gay Frères)製のオリジナルデザインを完璧に再現しているところだ(私はこの意匠が大好きだ)。なかには約50時間のパワーリザーブを備えたマニュファクチュール製Cal.Elite 670が搭載されており、シースルーバックからその動きを鑑賞することができる。

新しいゼニス デファイ リバイバル A3648は現在発売中で、価格は101万2000円(税込)である。

基本情報
ブランド: ゼニス(Zenith)
モデル名: デファイ リバイバル A3648(Defy Revival A3648)
型番: 03.A3648.670/21.M3648

直径: 37mm
厚さ: 15.5mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブラックとオレンジ
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 600m
ストラップ/ブレスレット: ステンレススティールブレスレット

Zenith
ムーブメント情報
キャリバー: Elite 670
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 約50時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時

価格 & 発売時期
価格: 101万2000円(税込)

ロレックスは2023年に124万本の時計を製造し、売上高は101億スイスフラン(日本円で約1兆7673億円)に達した。

この素晴らしい数字にもかかわらず、生産量は2029年に開業予定(2022年に発表)の新しい製造施設により大幅に増加する見込みである。ビュルはスイス・フリブール州グリュイエール地区に位置する小さな自治体である。スイスの新聞ノイエ・チューリッヒャー・ツァイトゥング(Neue Zürcher Zeitung)によると、ロレックスは先週の火曜日に新しい施設の初となる正式な写真レンダリングを含むプレスリリースを発表した。この公式発表は、建築許可が正式に提出され、フリブール州の公式広報紙に掲載されるわずか3日前に行われたものである。

ロレックスはスイスで最も自社内での生産体制が整っている時計メーカーのひとつであり、ほとんどの部品を社内で生産している。ロレックスグループは世界中で約1万4000人を雇用しており、そのうち約9000人がスイスに所在している。世界本社はジュネーブのアカシア地区にありそこで時計の開発と組立が行われる一方、ムーブメントはビエンヌで製造されている。ケースやブレスレットはプラン・レ・ワットで生産され、文字盤やセラクロムベゼル、セラクロムベゼルインサートも同じくここで製造される。最後にブランドの宝石学と宝石セッティングの専門知識はシェーヌ・ブールにある。新しいビュルの施設は、ラグジュアリーウォッチメーカーの全体の5分の1を占め、約2000人の労働者を雇用する予定である。

下記リンクのNZZ(ノイエ・チューリッヒャー・ツァイトゥング)によると、ビュルの施設は4つの生産棟が中央の建物でつながった構造になる予定である。ロレックスは最高レベルのBREEAM(建築研究所環境評価法、Building Research Establishment Environmental Assessment Method)認証を取得することを目指しており、これはスイスの工業建築としては初めての試みである。ロレックスの目標は、より一般的な設計と比較して建物のエネルギー消費を10%削減することである。

ビュルに計画されている10万平方メートルの施設は、費用が10億スイスフランを超える見込みである。そのあいだだ、生産能力の向上を図るため、ロレックスはロモンとヴィラ・サン・ピエールに3つの仮設工場を建設した。これらの新しい仮設施設には250人から300人のロレックス従業員が勤務しており、その全員が6年後にビュルの施設に移転する予定である。

バルチックから新作エムアール ルーレットが登場。

バルチックは新しいエムアール ルーレットで、かつてのブランドの名品(それほど昔のモデルではないが)を復活させた。“MR”はマイクロローターを意味しており、この時計はバルチックの超人気モデルであるMR-01(カラトラバのスタイルにマイクロローターを搭載した初のモデル)と多くの点で似通っている。ステンレススティール製のケースは直径36mmに厚さが9.8mm(ラグからラグまでは44mm)で、バーティカルサテン仕上げが施されたベゼルと貫通ラグを装備。内部には42時間のパワーリザーブを持つHangzhou製のマイクロロータームーブメント、Cal.5000aを搭載した。既存のMR-01との違いはダイヤルと針にあり、従来の顔立ちに新鮮さとスポーティさを加えている。

今回見せたデザインは、なにもバルチックにとってまったく新しいものではない。以前にも同じダイヤルで、A Collected Manとのコラボレーションによる鮮やかなブルーダイヤルのものと、古代中国のフォントを使用したものをリリースしていた。このダイヤルを踏襲したニューモデルではブラック、シルバー、サーモン、ブルーという従来のベースカラーを踏襲しており、ブラック以外のすべてのバリエーションは梨地のメインダイヤルとサテン仕上げを施したふたつのエリア(内側のアワートラックと、外周のハッシュマークが付いたミニッツトラック)に分けられている。7時半の位置にあるインダイヤルにはサークル状のギヨシェ、ブラックモデルのダイヤル中央部にはグロス仕上げが施された。すべてのモデルはバルチックによってデザインされたセリフ体を使用しており、アワートラック上の区分けが“ルーレットホイール”風のデザインとモデル名の由来となっている。これはバルチックからすると比較的目新しいあしらいかもしれないが、過去にはほかのブランド(主にパテック)が文字盤上で使用している。なおブラックとブルーのモデルは、写真から判断する限りではやや黄色がかった印刷色が使用されている。

これらのモデルはすべて7月4日に発売されているが、限定ではないので買い逃しを心配する必要はない。各色、初回の100個にはシリアルが刻まれ、その後は現在のMR-01のように通常モデルとして販売される。価格はレザーストラップ付きで10万2300円、バルチックが展開している多種多様なSS製ブレスレットを選んだ場合は11万6600円(ともに税込)になる。

我々の考え
話は3年前にさかのぼる。バルチック MR-01が発売された2021年、ブランド自体はすでに知っていたが、その手ごろな価格とヴィンテージ風のスタイルに引かれて思い切って購入することにした。その時は欲しかったサーモンダイヤルはすでに売り切れていたので、代わりにブルーダイヤルを手に入れた。同モデルのブレゲ数字とドーフィン針をとても気に入っていて、当時の自分にとっては最高の時計のひとつだった。ただし、ひとつだけ気になる点があった。それは手首に巻いたときに、Hangzhou(ハンチョウ)製ムーブメントのマイクロローターにガタつきや緩みが感じられたことだ。これは私のものだけでなく、ほかの個体でも確認できていた。しかし非常に手ごろなムーブメントであることから、多くの人はそこまで気にしていなかっただろうと思う。

今回のモデルはいつもとベースカラーこそ同じかもしれないが、新しいダイヤルデザインのなかでは色の印象が異なって見える。それはおそらく、ルーレットダイヤルが前回のリリースよりもスポーティだからだろう。MR-01ではサーモンとブルーが私のお気に入りだったが、今回はシルバーかブラックダイヤルのどちらかに軍配が上がりそうだ。主張が強まったドーフィン針とダイヤル上に追加された要素が、モノトーンの色調をもっとも効果的に引き立てているように見える。グレーかブラックのストラップを合わせれば、カラトラバスタイルの腕時計の完成だ。

基本情報
ブランド: バルチック(Baltic)
モデル名: エムアール ルーレット(MR Roulette)

直径: 36mm
厚さ: 9.8mm
全長: 44mm
ケース素材: 316Lステンレススティール
文字盤色: ブルー、シルバー、サーモン、ブラック
インデックス: 梨地、またはグロス仕上げのダイヤルにアラビア数字とともにプリントされた“ルーレット”レイアウト
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット: イタリア製レザーストラップ、またはメタルブレスレット

ムーブメント情報
キャリバー: Hangzhou(ハンチョウ)製マイクロローター Cal.5000a
機能: 時・分表示、スモールセコンド
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 自動巻き

価格 & 発売時期
価格: レザーストラップモデルは10万2300円、メタルブレスモデルは11万6600円(ともに税込)
発売時期: 発売中
限定: なし、しかし初回生産の100本にはシリアルナンバーが入る

オメガの最新作、チタン製のシーマスター アクアテラ 150M ウルトラライトがアルマンド・デュプランティスによる棒高跳びの世界記録に合わせて密かに発表

昨日、スウェーデン代表としてオリンピックに出場したスウェーデン系アメリカ人の伝説的棒高跳び選手、アルマンド・“モンド”・デュプランティス(Armand “Mondo” Duplantis)はおそらく彼しか想像できていなかったであろう偉業を成し遂げた。常に冷静沈着で、友人と冗談を交わしながらほとんどの高さのバーをスキップし、大差で金メダルを獲得したあとでようやく本気を出し始めた。彼は6.10mというオリンピック記録をさらっと樹立し、その後「自分の世界記録をあと1cmでも上回ってみようじゃないか」と決意したのだ。彼は3回目の挑戦で6.25mをクリアし(オメガのトラッキングデータによると彼は6.5mという驚異的な高さをクリアしていた)、観衆、そしてモンド自身も歓喜に湧いていた。

世界新記録を達成したアルマンド・モンド・デュプランティス。彼の手首に何かあるのにお気づきだろうか?Photo: courtesy of Omega

そして彼が新記録を祝して写真撮影に応じた際に、私はあることに気づいた。彼はオメガが厳密にはまだ製造していないはずの時計を身につけていたのだ。そして今日、その時計が発表された。私たちは未知の領域に足を踏み入れようとしている。プレスリリースや情報は何も持ち合わせていないが、ブランドのウェブサイトにある情報を共有しよう。これが新しい“シーマスター アクアテラ 150M ウルトラライト”であり、私はこれを“モンド・デュプランティスエディション”と呼ぶことにする。

この6月に、オメガはモンド・デュプランティスにインスパイアされたSS製のアクアテラ 150Mを発表した。ブルーのダイヤルと黄色のアクセントが施されたブルーストラップを持つモデルで、彼の国のカラーを反映している。堅牢でソリッドな時計だが、基本的にはカラーチェンジに過ぎない。このチタン製のウルトラライトも同様にカラーチェンジモデルだが、今回は世界記録のために用意されたものだ。時計のサイズは直径41mmで厚さ13.5mm、ラグトゥラグまでが49.2mmで、イエローとブルーのスペシャルなラバーストラップが特徴的なラグデザインと一体化している。ほかのアクアテラ ウルトラライトと同様にケースはサンドブラスト加工されたガンマチタン製で、同じくサンドブラスト加工されたシリコンナイトライドのベゼルリングと、巧妙に隠されたリューズを備えている。

この時計はオメガのCal.8928(セラミックチタン製)を搭載しており、ブランド初のチタン製ムーブメントとして以前発表されたものである。手巻き式で72時間のパワーリザーブを備えており、時・分・秒表示、そして“Flyer”GMTのように時針を前後に飛ばすことができるタイムゾーン機能を持つ。またマスタークロノメーター認定も受けている。特筆すべき点は、チタン製ムーブメントとチタン製ケースの組み合わせによって時計の総重量が55gにまで軽減されていることだ(比較対象としてブレスレット付きのSS製時計の場合は約148g)。

念のため誤解がないように言っておくと、オメガがこの新しい時計を密かに発表したとき(プレスリリースなしでウェブサイトに掲載したのみである)、彼らはこの時計がデュプランティスが金メダルを獲得して世界新記録を樹立したときに着用していたものであると明言している。そして今、あなたもこの時計を手に入れることができる。金メダルではなく時計をだ。価格は792万円(税込)である。

我々の考え
私がオリンピック熱にかかっているのが分かるだろうか? そう、私は熱に浮かされている。そしてこの時計も本当に素晴らしい。これまでのアクアテラ ウルトラライトには何かもの足りなさを感じていた。グレーの文字盤とグレーのケースが少し退屈に映っていたように思う。しかしこの新しい時計はより大胆な色使いで、はるかに魅力的に見える。

なぜオメガが棒高跳び選手のためにSS製の時計を作ったのかを不思議に思っていた。軽量であることはパフォーマンス向上に非常に役立つと思う。55gというのはこのサイズの時計としては非常に軽い。SS製のアクアテラもそのラインナップを見れば魅力的だったが、パフォーマンスについては確かに疑問を感じていた。もちろん、デュプランティスに何か(たとえば時計の軽さという形での)助けが必要なわけではない。彼が世界記録を小刻みに更新するのは、1大会に1回、世界新記録が出るたびにボーナスがもらえるからだ。彼はまだそのポテンシャルをフルに発揮していないが、このようなおおげさな宣伝もビジネスとしてはいい戦略である。そして昨日、私は彼を見て何か新しい時計を身につけていると確信していた。

まだ実際にウルトラライトモデルを見ていないのだが、近いうちに機会があるだろうと期待している。決して安価なものではないし、隠されたリューズを数日ごとに巻き上げるのがどれほど手間かは気になるところだ。それでもオメガが大舞台で新しい製品を投入する策を見つけ出したこと、そしてそれをあまりにもカジュアルにやってのけたオメガとモンドに敬意を表したい。

基本情報
ブランド: オメガ(Omega)
モデル名: アクアテラ 150M ウルトラライト(Aqua Terra 150m Ultra Light)
型番: 220.92.41.21.03.002

直径: 41mm
厚さ: 13.5mm
ケース素材: ガンマチタン
文字盤色: ブルー
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 150m
ストラップ/ブレスレット: イエローとブルーのラバー製

ムーブメント情報
キャリバー: オメガ 8928 Ti
機能: 時・分・秒表示、タイムゾーン機能
直径: 29mm
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万5200振動/時
石数: 29
クロノメーター認定: METAS認定マスタークロノメーター

“時が止まったロレックス”をとおして振り返る9.11

ニューヨーク市にあるナショナル・セプテンバー11・メモリアル&ミュージアムには、時が止まったロレックスが展示されている。その溶けたケースは、オラクル社のアカウント・マネージャーであったトッド・ビーマー(Todd Beamer)のしわくちゃの名刺とともに展示されている。この時計の秒針は23年間進むことなく、日付窓にはただ“11”と表示されているだけである。

2001年9月11日、4人のテロリストがユナイテッド航空93便をハイジャックし、最終的にペンシルベニア州シャンクスヴィル近くに墜落させ、乗客全員が命を落とした。テロリストたちはサンフランシスコ発のこの便をワシントンD.C.に向けて飛行させ、目的地を変更しようとしていた。その目的地は多くの人がアメリカ合衆国議会議事堂だと考えており、彼らは世界貿易センターやペンタゴンに飛行機を突入させたのと同様に、甚大な被害と死傷者を出すことを企んでいた。しかしトッド・ビーマーとほかの乗客たちはテロリストに立ち向かい、その結果、飛行機はペンシルベニア州で墜落することとなった。乗客たちの勇敢な行動によってアルカイダの計画は阻止されたものの、ユナイテッド航空93便に乗っていた全員が命を失った。

ハイジャック犯が飛行機を制圧したあと、ビーマーは機内から妻に電話をかけようとしたが、代わりに電話オペレーターに繋がった。オペレーターは、ビーマーとほかの乗客たちがハイジャック犯に立ち向かう計画を立てているのを聞いた。

「準備はいいか? さあ行こう」。これこそビーマーが電話越しに残し、今や有名となった最後の言葉である。

9月11日から10年以上が経過し、ビーマーの時計はミュージアムの所蔵品となった。それはあの日回収された何百もの品々や遺物のなかにある。そのなかには時計や時間に関する物も含まれている。たとえば、同じ日にトーマス・キャナバン(Thomas Canavan)がツインタワーに入った際につけていた時計についても以前紹介している。

ビーマーの時計はツートンのロレックス ターノグラフで、タペストリーダイヤルを備えていた。このモデルはサブマリーナーよりも先に登場し、1950年代初頭にブランド初の回転ベゼル付きモデルとして発表された。この時計は若くして成功を収めたビーマーを象徴するものでもあった。当時、32歳にしてオラクル社のアカウント・マネージャーだった彼は、ユナイテッド航空93便に搭乗する前日、イタリア旅行から帰国したばかりだった。

現在、そのターノグラフは風防を失い、砕け、焼け焦げ、時が止まったままの状態でナショナル・セプテンバー11・メモリアル&ミュージアムに展示されている。これはビーマーがほかの乗客とともに立ち上がり、英雄へと導いたその瞬間を物語っている。

ビーマーの物語は広く知られており、2014年に初めてニューヨーク・タイムズ誌が報じている。その後、ウォッチズ・オブ・エスピオナージ(Watches of Espionage)の新しいYouTubeチャンネルでこの物語を追悼している(購読をおすすめする)。9月11日から23年目のこの日、ぜひ両記事をご覧いただきたい。