150万円という予算での腕時計選びは?

150万円前後で手に入る厳選されたおすすめモデルから、新品・中古の選び方まで、腕時計選びに必要な情報を詳しく解説します。自分にとって最適な1本を見つけるためのガイドとして、ぜひ参考にしてください。

150万円の腕時計の魅力

一般的な腕時計が数万円から数十万円である中、150万円は確実に高級時計の領域に入りながらも、最高級ブランドの数千万円という価格からすると手の届く範囲といえるでしょう。

150万円という価格帯では、ロレックスやウブロ、ブランパンといった世界的に認知された一流ブランドの代表的なモデルが選択肢に入ります。これらのブランドは長い歴史と確かな技術力を持ち、時計好きからの信頼も厚く、社会的なステータスシンボルとしても十分な存在感を発揮します。

また、精密な機械式ムーブメントや耐久性に優れた素材、洗練されたデザインなど、職人技が込められた工芸品としての側面が強く、所有する喜びや満足感は格別です。さらに、人気モデルであれば資産価値としての側面も期待でき、将来的なリセールバリューも考慮できる点は大きな魅力といえます。

この記事では、腕時計のレンタルサービス「カリトケ」で展開されている腕時計の中で、150万円で入手できるモデルを紹介していきます。実際に市場で流通しており、購入可能なモデルばかりなので、より実用的な情報としてお役立ていただけるでしょう。

150万円で買えるおすすめの腕時計
150万円前後の予算で手に入る腕時計は、どれも一流ブランドの技術力と美学が結集された逸品ばかりです。ここでは、信頼性と人気を兼ね備えた代表的なモデルを厳選して紹介します。どのモデルも150万円という投資に見合う価値と満足感を提供してくれるでしょう。

ロレックス GMTマスター(16700)

ロレックスのGMTマスター(16700)は、文字盤をブラックで統一したシックな外観が印象的なモデルです。このカラーリングは、ビジネスシーンからカジュアルな場面まで、あらゆるシチュエーションに自然に溶け込み、着用シーンを選びません。まさに日常使いから特別な場面まで活躍してくれる汎用性の高さが魅力です。

最大の特徴は、3つの異なる時間帯を同時に把握できるGMT機能です。国際的なビジネスに携わる人や海外出張の多い人にとって、実用性の面で大きなメリットとなります。また、耐磁性に優れたゼンマイが使用されており、現代生活で避けて通れない電子機器の影響を受けにくい設計となっています。

GMTマスター(16700)は、ロレックスの中でも特に実用性を重視したモデルとして知られ、堅牢性と精度の高さで多くのユーザーから支持されています。150万円という予算で手に入るロレックスとして、コストパフォーマンスの面でも優秀な選択肢といえるでしょう。

ロレックス GMTマスター(16700)の商品詳細

ロレックス サブマリーナ デイト(16610)

ロレックスのサブマリーナ デイト(16610)は、ダイバーズウォッチの歴史において語り継がれる名作です。ダイバーズウォッチの原点として位置づけられるサブマリーナは、今なお圧倒的な人気を誇っています。防水性能はもちろん、視認性の高い文字盤デザインや確実な操作感のベゼルなど、実用性を追求した設計が随所に見られます。

サブマリーナ デイト(16610)は、伝統を受け継ぎながら現代的な機能性を備えた完成度の高いモデルです。カジュアルなTシャツスタイルから、ビジネススーツまで幅広いコーディネートにマッチし、TPOを問わず着用できます。ロレックスの代表モデルとして、認知度も非常に高く、150万円の投資に見合う満足感を得られるでしょう。

ロレックス サブマリーナ デイト(16610)の商品詳細

ロレックス ミルガウス(116400GV)

ミルガウス(116400GV)は、ロレックスのスポーツウォッチコレクションの中でも特に個性的な存在です。最大の特徴は、ミルガウス専用に開発されたムーブメントを使用することで実現した、極めて高い耐磁性能にあります。現代社会では、スマートフォンやPCなど、磁気を発する機器に囲まれて生活しているため、この耐磁性能は非常に実用的な機能といえます。

デザイン面では、オレンジ色の稲妻をモチーフにした秒針が印象的で、これはミルガウスならではの独特な特徴です。この遊び心のあるデザイン要素が、他のロレックスモデルとは一線を画した個性を演出しています。文字盤のレイアウトも他のスポーツモデルとは異なる独自性があり、人とは違った時計を求める人には特に魅力的でしょう。

ロレックス ミルガウス(116400GV)の商品詳細

ウブロ ビッグバン ウニコ チタニウム(441.NX.1170.RX)

ビッグバン ウニコ チタニウム(441.NX.1170.RX)は、ウブロが4年の歳月をかけて開発した自社製ムーブメント「ウニコ」を搭載した技術的な傑作です。ウブロの時計製造技術の粋を集め、高精度なクロノグラフ機能を提供します。機械式時計の醍醐味ともいえる複雑機構を、現代的なアプローチで実現した注目のモデルです。

最も印象的なのは、スケルトンの文字盤から高級クロノグラフムーブメントの動きを贅沢に眺められることです。歯車やローターの精密な動きを肉眼で確認できる体験は、機械式時計ならではの魅力です。

チタニウム素材を使用したケースは、軽量でありながら高い強度を持ち、日常使いでも疲れにくい装着感を実現しています。ウブロ独特のモダンで力強いデザインは、従来の時計の概念を覆すインパクトがあり、個性的なスタイルを好む人には特に響くでしょう。

ウブロ ビッグバン ウニコ チタニウム(441.NX.1170.RX)の商品詳細

ウブロ ビッグバン メカ10(414.NI.1123.RX)

ウブロのビッグバン メカ10(414.NI.1123.RX)は、約10日間という驚異的なパワーリザーブを誇る手巻きムーブメントを搭載した技術的な挑戦作です。一般的な機械式時計のパワーリザーブが40時間程度であることを考えると、この10日間という持続時間は革新的といえます。

パワーリザーブの残量表示も巧妙に設計されており、通常時は6時位置で確認でき、残り3日になると3時位置に赤く表示される仕組みになっています。これにより、ゼンマイの巻き上げタイミングを適切に把握できます。機能美と実用性を兼ね備えた、ウブロらしい革新的なアプローチが光る設計です。

手巻きムーブメントは、毎日のゼンマイ巻き上げ作業を通じて時計との特別なつながりを感じられるのも魅力の1つです。機械式時計の伝統的な楽しみ方を現代的にアップデートした特別なモデルといえます。

ウブロ ビッグバン メカ10(414.NI.1123.RX)の商品詳細

ジラール・ぺルゴ ロレアート クロノグラフ 42mm(81020)

ジラール・ぺルゴのロレアート クロノグラフ 42mm(81020)は、ラグジュアリースポーツウォッチの美学を体現したモデルです。スポーツウォッチの機能性とエレガントな装いを見事に融合させており、まさにスポーツエレガンスという言葉がぴったりの時計といえます。

最大の魅力は、その汎用性の高さにあります。休日のカジュアルなTシャツスタイルから、平日のビジネススーツまで、どのような装いにも自然にマッチします。42mmのケースサイズも、存在感と着用感のバランスが絶妙です。

ジラール・ぺルゴは1791年創業の老舗ブランドであり、その歴史と伝統に裏打ちされた時計製造技術は高く評価されています。ロレアート クロノグラフ 42mm(81020)は、そうした伝統的な技術を現代的なデザインで表現した傑作といえるでしょう。

ジラール・ぺルゴ ロレアート クロノグラフ 42mm(81020)の商品詳細

ショパール アルパインイーグル ラージ(298600-3002)

ショパールのアルパインイーグル ラージ(298600-3002)は、アルプス地方の豊かな自然とそこに生息するワシ(イーグル)をモチーフにした、自然からインスピレーションを得たユニークなラグジュアリースポーツウォッチです。

文字盤の独特なざらついた質感は、ワシの虹彩を表現したもので、光の当たり方によって異なる表情を見せます。また、針のデザインはワシの羽毛を連想させる繊細で上品な仕上がりとなっており、細部まで徹底されたテーマ性が印象的です。このような自然をモチーフにしたデザインは、他のブランドでは見られない独創性があります。

ベルトとケースには、ショパールが4年の歳月をかけて独自開発した「ルーセントスティール」という革新的な素材が使用されています。この素材は従来のステンレススチールよりも金属アレルギーが出にくい特性を持ち、敏感肌の方でも安心して着用できます。

ショパール アルパインイーグル ラージ(298600-3002)の商品詳細

ブランパン フィフティファゾムス(5015)

ブランパンのフィフティファゾムス(5015)は、ダイバーズウォッチの先駆けとして時計史に名を刻む伝説的なモデルです。1953年に誕生したオリジナルモデルは、現代のダイバーズウォッチの原型となっており、この5015はその高貴な血統を受け継いだ現代版といえます。

設計の核心にあるのは、極限の環境にも対応する高い防水性能と視認性です。深海での使用を想定した堅牢な作りながら、日常生活でも違和感なく着用できるラグジュアリーな仕上がりを実現しています。

文字盤デザインは、視認性を最優先に設計されており、どのような環境下でも時刻を正確に読み取れます。しかし、機能性重視のデザインが逆に洗練された美しさを生み出しており、腕時計の本質的な魅力を感じさせます。

ブランパン フィフティファゾムス(5015)の商品詳細

ハリー・ウィンストン オーシャン トリレトロ ザリウム(400-MCRA44ZK)

ハリー・ウィンストンのオーシャン トリレトロ ザリウム(400-MCRA44ZK)は、3時、6時、9時位置にレトログラード機能を搭載した技術的に非常に珍しいモデルです。

レトログラードとはフランス語で「逆行」を意味し、通常の時計回りの動きとは異なり、反時計回りに動作する複雑機構です。指針が始点から終点に達すると瞬時に始点へ戻り、再び反復運動を行います。

ケース素材には、チタンよりも硬く丈夫なザリウムという特殊合金が使用されています。航空宇宙産業でも使用される高性能金属で、日常の使用における傷つきにくさと軽量性を両立しています。

デザイン面では、ベルトやケースのマットでスポーティーな質感と、文字盤から漂う高級感の絶妙な組み合わせが印象的です。この相反する要素の調和が、ハリー・ウィンストンらしい洗練されたセンスを感じさせます。

オーデマ ピゲをおまけに搭載したコーチビルドモデルの最新作で“クルマと腕時計の競演”を見せ、

3000万ドル(日本円で43億5700万円)とうわさされるクルマには、それに似合うユニークピースが用意されてしかるべきだろう?
自動車業界は2023年のモントレー・カー・ウィークを締めくくったところだ。クルマと時計は密接な関係にあるため、必然的にいくつか時計関連のニュースが飛び込んできた。私は会場にいなかったものの、ロールスロイスはオーデマ ピゲをおまけに搭載したコーチビルドモデルの最新作で“クルマと腕時計の競演”を見せ、ショーの主役となったようだ。まあ、当然だろう。
2017年にスウェプテイル(ファントムをベースにしたレイス風の2ドア車)、ボートテイル(テーパーしたボディ、バタフライドア、ラゲッジコンパートメント上にカレイドレーニョのウッドパネル)を発表したロールスロイスは、モントレー・カー・ウィークの期間中、ザ・クエイルで4台のオーダードロップテイルの第1弾を発表した。これらはすべて同ブランドの“コーチビルド”プログラムの一環として提供されるもので、既存モデルですら無限に近いカスタマイズでも不十分な場合、VIPに特別な気分を味わってもらうための方法をロールスロイスのようなブランドは常に用意していることを示している。
ロールスロイスのラ・ローズ・ノワール・ドロップテイルは美しいカスタムカーであり、このクルマを依頼した一族の家長が愛してやまないバカラローズへのラブレターでもある。何千時間にもおよぶカスタム作業と、約3000万ドル(日本円で43億5700万円)ともささやかれる価格からして、まさに車輪の上の芸術品だ。だが、その話はまた後で。その前に、語るべき時計がある。
クルマの発明以来、クルマと時計の歴史は密接に絡み合ってきた。したがってこのオーダーに時計の項目があるのは理にかなっている。ダッシュボードの助手席左側にあるボタンを押すと、オーデマ ピゲによる唯一無二の時計、ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMTが現れる。
この時計は2023年初頭に発表されたばかりで、今作はこのプラットフォームを使って製作された初のユニークピースだろう。オーデマ ピゲ ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMTは、(まさにロールスロイスのドロップテイルのような)先進的な素材とテクノロジーを採用したブランドを象徴するモデルである。直径43mm × 厚さ17.4mmの巨大なケースはチタン製で、カーブしたケース形状のおかげで実寸よりもコンパクトに見えるが決して小さくはない。コンプリケーションを詰め込むには、かなりのボリュームが必要だ。約70時間のパワーリザーブを誇るオープンワークの自動巻きムーブメント 4407は、ローターの軸受けにスプリットセコンド機構を内蔵し、12時位置にはGMTとラージデイト表示を備えている。
特注の赤いカウンターと、ラ・ローズ・ノワールの色調に合わせた赤いインナーベゼルを備えたこの時計は、クルマのダッシュボードのなかに収められている。またダッシュボードそのものが寄木細工の傑作であり、彼らが“バラの花びらが舞い散る様子を抽象的に表現した”と語るこの作品は、2年の開発期間を経て1603ピースのブラックウッド製ベニヤの三角形から作られている。そしてボタンを押せば、2枚の小さな扉の後ろに隠された時計がゆっくりと姿を現す。
オーデマ ピゲの新しいコンセプトはストラップを簡単に付け替えることができるため、車載時にはヘッドをクルマのマウントに取り付けてダッシュボードクロックとして使用することもできる。ラバーストラップを使用しないときには、ドアポケットに入れることを想定した専用のレザーポーチも付属する。時計がないときでもチタン製のフレームが、オーデマ ピゲの職人が手作業でバラのエングレービングを施したホワイトゴールド製のコインを強調する。映像では時計の代わりにコインが収まっているのが確認できるため、時計を腕に装着しているときにもここに隙間ができることはないだろう。なお、ストラップ用のクイックリリースはケースバック側からアクセスする形になっているので、どうやって時計を取り出すのか実はよくわかっていない。おそらく、ほかの場所にちょっとした隙間があるに違いない。
ボートテイルには近未来的なテクノロジーが投入されているが、その一方でエレガントなアートのような印象もある。そのため、ロイヤル オーク コンセプトを、より伝統的なロイヤル オーク(同じぐらいモダンに見えるかもしれない)や特注品の懐中時計の代わりに使うのは少し場違いな感じもする。しかし私は顧客に特注ロールスロイスに対する感想を述べる権利はないと思っているし、そんなこととは関係なくこのクルマは本当に美しい。
“コーチビルド”のロールスロイスを手にするということは、いまやほとんどの時計ブランドで味わえないであろう贅沢の極みである。まるでヘンリー・グレーブス(Henry Graves)氏やジェームズ・ウォード・パッカード(James Ward Packard)氏がパテック フィリップにグランドコンプリケーションやスーパーコンプリケーションを特注していたあのころのようだ。ハイブリッドティーローズであるブラックバカラの花びらは、光の加減でブラックから濃いレッドバーガンディ、そしてポメグラネート(ザクロ色)へと変化する。これらの色は、寄木細工からカスタムカラーによる“トゥルーラブ”ペイントに至るまで、車体全体に使われている。取り外しできるようカスタムされたルーフにはエレクトロクロミック(電流を流したり電圧をかけることで色が可逆的に変化する技術)ガラスパネルが装備され、ロードスターとクーペをひとつにしたような雰囲気を味わうことができる。モノコックボディはスティール、アルミニウム、カーボンファイバーからなっており、インテリアからエクステリアまでその造形は驚くほど彫刻的だ。内部には6.7リッターV型12気筒エンジンが搭載され、最大馬力は593ps、最大トルクは620psを誇る。
また、新しいオーナーが新しいクルマ(と時計)を祝う準備が万全でないことを心配しているのなら、このクルマには特別に手配したシャンパーニュ ド ルッシのヴィンテージを入れる特注のロールスロイス製シャンパンチェストが付属している。足りないのは、ロールスロイス製のシャンパンサーベルぐらいだ。

ノモス グラスヒュッテ 人気モデル”クラブスポーツ ネオマティック ワールドタイマー”の新色3カラーが登場する。

人気のブラック文字盤で”夜景”を表現【ドイツ時計“ノモス グラスヒュッテ”3色展開】

NOMOS GLASHÜTTE(ノモス グラスヒュッテ)
クラブスポーツ ネオマティック ワールドタイマー リミテッド ナイトナビゲーション
新作のモデルはいずれも夜の都市をイメージしたデザインで、カラーごとに合わせて3パターンでそれぞれの景色を描く。

インパクトあるターコイズカラーの”TRACE(トレース)”は、高層ビル群が青白く輝く光景をイメージ。”GRID(グリッド)”はブラックを基調に温かみのあるオレンジを組み合わせ、上空から見下ろす街灯の輝きを表現した。そして、”VECTOR(ヴェクター)”はオリーブカラーを差し色に用い、航空計器や異国の標識を思わせる仕上がりとなっている。

ケースは40mmで、素材にはステンレススチールを採用。風防は、両面反射防止コーティングを施したドーム型サファイアクリスタル製だ。

また、針と文字盤にはブルーカラーのスーパールミノバを使用しており、暗い場所でも優れた視認性を確保する。

NOMOS GLASHÜTTE(ノモス グラスヒュッテ)クラブスポーツ ネオマティック ワールドタイマー
■Ref.790.S9。SS(40mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.DUW 3202)。限定各175本。77万2200円

ムーヴメントには、ワールドタイム機構を搭載した自社製の自動巻きキャリバー”DUW 3202”を搭載。世界24都市の時間帯が一目でわかるワールドタイム表示に加え、セカンドタイムゾーンの昼夜も識別できる24時間表示のサブダイアルを備えている。

ホームタイムは6カ所の数字と単針を用いた1時間刻みのスケールで表示され、スケール上の色の違いだけでなく、サブダイアルの色でも昼夜を識別可能。3時の位置にあるサブダイアルは、明るいカラーゾーンで昼間、暗いカラーで夜間を示し、昼夜の区別も一目瞭然だ。

ワールドタイム機構を備えた自動巻きムーヴメントを搭載しつつ、ケースは厚さ9.9mmのスリムなハウジングを実現しており、10気圧防水を確保。快適な着け心地と機能性を両立しており、スポーツからビジネスまで幅広く活躍してくれそうだ。

なお、販売価格は77万2200円。各175本限定となっている。

腕時計に飽きる理由とは?

腕時計を購入したときはとても気に入っていたのに、しばらく使っているうちに「なんだか物足りない」「違う時計が欲しくなった」と感じることはありませんか?実は、腕時計に飽きてしまうのは珍しいことではありません。

この記事では、腕時計に飽きてしまう具体的な理由とその対処法を紹介します。また、飽きにくい腕時計の選び方のポイントもお伝えするので、次に腕時計を選ぶ際の参考にしてみてください。

腕時計に飽きる理由

腕時計に飽きてしまう背景には、いくつかの共通したパターンがあります。デザインへの慣れから機能面での不満、さらにはライフスタイルの変化まで、さまざまな要因が関係しています。まずは、なぜ腕時計に飽きてしまうのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

デザインへの飽き
腕時計は毎日目にするアイテムだからこそ、デザインに対する感覚は時間とともに変化していきます。特に個性的なデザインやカラーは、最初は新鮮でも、日が経つにつれて「なんか今の気分じゃないかも」と感じることがよくあります。

派手すぎるカラーや装飾の多い腕時計は、購入当初はその華やかさに魅力を感じていても、日常使いしているうちに「ちょっと目立ちすぎるかな」と思うようになることもあります。また、一目惚れで買った時計が、しばらく使ってみると自分の好みと少しずれていたと気づくケースもあります。

季節や服装の変化に伴って、時計のデザインが今の自分に合わないと感じるようになることもあるでしょう。デザインの好みは年齢とともに変わることも多く、以前は好きだった装飾的なデザインがシンプルなものを好むように変化することもよくあることです。

機能の物足りなさ
スマートウォッチの登場などで、腕時計に求められる機能が格段に増えている現代では、機能面での不満が飽きの原因になることもあります。アナログ時計を使っていたけれど、電話やメールの通知機能が欲しくなったり、健康管理機能に興味を持ったりするうちに、今の時計では物足りなく感じるようになります。

一方で、多機能なスマートウォッチを使っていても、重さやバッテリーの持ちに不満が出てくることもあります。毎日充電するのが面倒になったり、重い時計で手首が疲れるようになったりすると、もっとシンプルで軽い時計が欲しくなることもよくあるパターンです。

また、日常使いには過剰すぎる機能があったり、逆に必要な機能が足りなかったりすると、「本当に自分に合った時計ではないのかも」と感じるようになります。技術の進歩が早い分野だけに、新しい機能を知るたびに今使っている腕時計が古く感じられることもあるでしょう。

ライフスタイルの変化
腕時計を使う場面そのものが減ったというケースも、現代では珍しくありません。在宅勤務やカジュアルな職場環境で働くようになると、腕時計をつける機会が自然と減ってしまいます。スーツを着て出勤していた頃は毎日腕時計をつけていたけれど、カジュアルな服装が中心になると時計の存在感が薄れてしまうこともあります。

また、ポケットやバッグからスマホを取り出して時間を確認する習慣がついてしまうと、腕時計の必要性を感じにくくなります。加えて、アクセサリー類全般を身につける習慣が変わった人も多いでしょう。

以前はネックレスや指輪と一緒に時計も当然のように身につけていたけれど、最近はシンプルなスタイルを好むようになったという変化もよくあります。年齢とともに好みが変わったり、家族構成の変化で身につけるものを見直したりするパターンもあります。

衝動買いや流行に流された選択
「なんとなく話題だったから」「雑誌で紹介されてたから」と、深く考えずに選んだ腕時計は、熱が冷めるのも早い傾向があります。ブランドや価格だけで選んでしまった場合、実際に使ってみると自分のライフスタイルや好みに合わないことに気づく人も多いです。

特に、オンラインで購入した場合は、サイズ感や重さ、質感などが想像と異なることもあるでしょう。また、周りの人が持っているから、SNSで見かけて気になったからという理由だけで選んだ腕時計は、流行が過ぎると急に興味を失ってしまうことがあります。

本当に自分が欲しいと思って選んだわけではないので、愛着も湧きにくく、他の腕時計が気になりだすと簡単に飽きてしまいがちです。購入前にじっくり検討する時間を取らなかったことが、後になって後悔につながるケースも少なくありません。

腕時計に飽きたときの対処法
腕時計に飽きてしまったからといって、すぐに新しい時計を買う必要はありません。ちょっとした工夫や発想の転換で、今持っている腕時計を再び楽しめるようになることもあります。ここでは、腕時計に新鮮さを取り戻すための具体的な方法を紹介します。

ベルトやストラップを交換する
腕時計のベルトは、デザイン全体の印象を大きく左右します。レザーベルトをナイロンやメタルに替えるだけで、同じ腕時計とは思えないほど印象が一変します。例えば、フォーマルなレザーベルトをカジュアルなナイロンベルトに変えれば、スポーティーで若々しい印象になります。

季節やファッションに合わせて色や素材を変えるのも楽しい使い方です。夏には爽やかなネイビーやホワイトのナイロンベルト、秋冬には温かみのあるブラウンレザーといった具合に、季節感を取り入れられます。

最近では、工具なしで交換できるクイックリリース機能付きのモデルも多く、気軽にカスタマイズできるようになっています。ベルト交換に慣れてくると、その日の気分や服装に合わせてベルトを選ぶのが日課になり、1本の時計で何通りものスタイルを楽しめるようになります。

交換用のベルトも手頃な価格で購入できるものが多いため、新しい時計を買うよりも手軽です。色違いで何本か揃えておけば、まるで複数の腕時計を持っているような感覚を味わえるでしょう。

複数の腕時計を使い分ける
1本の時計を毎日使っていると、どうしてもマンネリ化しがちになります。仕事用や休日用、フォーマル用など、用途に応じて複数の時計を使い分けてみると、それぞれの腕時計のよさを再発見できるはずです。「今日はこの服装に合う腕時計を選ぼう」という楽しみが生まれ、朝の身支度がより楽しくなります。

必ずしも高価な時計を何本も揃える必要はありません。メインで使っている時計に加えて、カジュアル用にリーズナブルな時計を1本追加するだけでも、選択肢が広がります。例えば、平日はきちんとしたメタルブレスレットの時計、週末はカジュアルなスポーツウォッチといった具合に使い分けることで、それぞれの時計をより大切に感じられるようになります。

また、腕時計を使い分けることで、1本の時計に負担をかけすぎることなく、大切に長く使い続けることができるでしょう。時計ごとに異なる個性や機能を楽しめるので、時計への興味もより深まっていくはずです。

レンタルを利用して違う腕時計を試してみる
近年では、月額制でさまざまな腕時計を試せるレンタルサービスも登場しています。レンタルサービスを利用すれば、複数の腕時計を手軽に試せます。普段なら手が出ないような高級時計も気軽に着用でき、「所有」ではなく「体験」に価値を置いた新しい時計の楽しみ方ができます。

また、さまざまなブランドやモデルを試すことで、自分の好みや傾向をより深く理解できるようになります。「実際に使ってみたら思っていたのと違った」という失敗を避けられるだけでなく、新しい好みを発見することもあるでしょう。

レンタルなら収納場所を気にする必要もなく、メンテナンスの心配もありません。

カリトケならさまざまな腕時計を自由に試せる
カリトケは、好きな腕時計を月額制でレンタルできるサービスです。6万人を超えるユーザーが登録し、多くの人が憧れの腕時計をシーンや気分に合わせてファッション感覚で利用しています。

50ブランド1,300種類の中から気になるブランド腕時計を、4,800円(税込5,280円)から自由に試すことが可能です。

カリトケでレンタルできる腕時計一覧

カリトケでは、商品が届いたその日から使用でき、返却期限はなく、メンテナンスも不要です。加えて、業界最安値水準の特別価格で、中古腕時計を提供しています。レンタルして気になった腕時計を、お求めやすい価格で購入できるのが特徴です。

まずはレンタルで大事なビジネスシーンや、結婚式のパーティー、購入前のお試しとして利用できるので、無料で会員登録してみてください。

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飽きた腕時計はどうする?

腕時計に飽きてしまったとき、その時計をどう活用するかも重要な問題です。ただ引き出しにしまっておくのではなく、有効活用する方法を考えてみましょう。

中古買取・下取りに出す
腕時計は意外と高く売れるケースも多くあります。特に人気ブランドや限定モデルは、購入時とそれほど変わらない価格で買取されることもあります。ロレックスやオメガ、タグホイヤーといった定番ブランドは中古市場でも安定した人気があり、状態がよければ予想以上の価格がつくことも珍しくありません。

近年では、店舗に持ち込む必要がない宅配買取も増えており、忙しい人でも手軽に利用できるようになっています。複数の買取業者に査定を依頼して、最も高い価格を提示してくれるところを選ぶのも賢い方法です。

売却で得たお金を新しい腕時計の購入資金にすれば、経済的な負担を抑えながら時計を楽しみ続けられます。ただし、手放してから後悔することもあるので、本当に必要ないかどうか慎重に検討することも大切です。

関連記事:時計買取のおすすめはどこ?高く売るためのコツと買取業者を紹介!

誰かに譲る・プレゼントする
大切にしていた腕時計なら、信頼できる人に譲るという選択もあります。家族や親しい友人など、その時計を大切にしてくれそうな人に譲ることで、時計にとっても新しい人生が始まります。

自分では飽きてしまった腕時計でも、他の人にとっては新鮮で特別なものになることも十分あり得ます。腕時計は長く使えるアイテムなので、譲った相手が大切に使ってくれているのを見るのは、元の持ち主にとっても嬉しいものです。

ただし、相手の好みやライフスタイルに合うかどうかは事前に考慮する必要があります。押し付けがましくならないよう、相手の気持ちを確認してから譲るようにしましょう。

コレクションやインテリアとして活用する
必ずしも腕に着けるだけが腕時計の楽しみ方ではありません。お気に入りの腕時計をディスプレイして、見て楽しむという選択肢もあります。美しいデザインの腕時計は、インテリアとしても十分に価値があります。

ガラスケースやスタンドを使って時計をディスプレイすれば、まるで時計店のショーケースのような雰囲気を自宅で楽しめます。複数の時計を並べてコレクション化すれば、それぞれの時計の個性やデザインの違いをより深く味わえるでしょう。

定期的にディスプレイする時計を入れ替えれば、いつでも新鮮な気持ちで時計を楽しめます。使わなくなった腕時計でも、インテリアとしての楽しみ方があることを知っておくと、手放すことに迷いがあるときの参考になるでしょう。

リシャール・ミルが2011年の先代機であるRM 030のアップグレード版を発表。

先週、リシャール・ミルは高度なデクラッチャブル・ローターシステム(ゼンマイが完全に巻き上げられると同時に、香箱がローターの巻き上げ機構から自動的に切り離される機構)を備えた新作、RM 30-01 オートマティックを発表した。RM 030の後継機であるこの時計は2種類のケースバリエーションで展開し、スペック的にも多くの特徴を備えている。では、その詳細をお伝えしよう。

RM 03-031
新しいRM 30-01はどちらもクラシックなRM(リシャール・ミル)トノー型で、手首にぴったりと収まる(厚さ14.15mmで、ロロ・ピアーナの袖の下にすっぽりと収まるかもしれない)ように弧を描いたケースを持つ、やや幅広のデザイン(41.7mm径、リューズ含まず)だ。2本のうち、ひとつは5Nレッドゴールド製ケースバックとベゼルをサテンで仕上げ、ミドルケースにグレード5チタンを組み合わせている。もう一方は全体がサテン仕上げのチタンで加工されている。これは肌に優しい低刺激性で、RMオーナーなら誰でも知っているように、腐食や衝撃に非常に強い。グレード5のチタン製ケースは、20個のスプラインネジを使って裏蓋とベゼルに固定している。説明しなくともわかっているはずだ(you know the drill)…このジョークを入れるつもりはなかったのだが、長い週末で頭がぼーっとしているようだ。

RM 30-01 crown
この時計は、新しく(この時計の場合)ダイヤモンド型にスケルトナイズされた、Cal.RMAR2の動力管理がすべてである。

RM 030からのアップグレードにより、2時位置にファンクションセレクターが搭載され、そこで針設定、日付設定、巻き上げができるようになった。3時位置の(H、D、Wを指す)針がそのうち何を選択しているか示してくれる。このインジケーターはRM 002-V1に初搭載され、リューズにかかる負担を最小限に抑えるために開発されたもので、次第にリシャール・ミルのオートマティックウォッチに広く採用されるようになった。このモデルでは、インジケーターは4時位置にあるビッグデイトウィンドウのすぐ近くに位置している。あまりの大きさに思わず2度見してしまったが、ここでは多くの機能が働いているので、これ以上小さければ虫眼鏡が必要になるためある意味では理にかなっている。

RMによると、このリューズはRM 030のマイクロブラスト仕上げのものと25%似ているという。この新しいリューズはサテン仕上げで、マイクロブラスト仕上げの歯溝とポリッシュ仕上げのエッジが施されている。しかし以前の機能がファンクションセレクタープッシャーに移ったとはいえ、全体的に見るとルックスはほぼ同じだ。つまり美的にはあまり変わっておらず、RMコードもすべてそのままなのだ。しかし訓練されたRMの目からすると、チタン製ブリッジの新しい形状により文字盤はRM 030とは大きく異なるようだ。

Caliber RMAR2
インジケーターは、ムーブメントのパワーリザーブに関する情報を“リアルタイム”で表示し、それが文字盤のほとんどを占めている。赤い先端が特徴の小さなセンター針がブルーの部分(40~55時間のあいだ)を指していれば問題はなく、そのキャリバーのエネルギー効率は最も好ましい状態にある。これは着用者に、最適な巻き上げコントロールを提供するという大きな目的のためである。11時位置に配されたクラッチエンゲージメントインジケーターは、チタンまたはホワイトゴールド製のローターが巻き上げ段階にあるのか(オン)、または解除されているのか(オフ)を知らせてくれる。ああ、将来RMの人になりたい。

最後に、オレンジとブルーの小さなタッチに注目しておこう。というのもこの時計は、虹色のルックスと小さなフィギュアが好きな私には、あまり魅力を感じえないRMのひとつだからだ。しかしこれは、真面目な男性のためのブラック&グレー RMなのだ。これらのタイポグラフィは90年代のゲーム機っぽくて好きだ。

RM 30-01 dial
我々の考え
逆張りするわけではないが、私はリシャール・ミルに夢中になっている。この時計は一般的な時計愛好家が時計業界で嫌っていることを象徴している。それを理解するのに時間がかかったことを告白しよう。つまり、私はそれを本当に理解できるほど裕福ではないが、評価することはできるということだ。RMとその顧客を研究するということは、純粋に人類学的な実験のようなもので、時計の世界を見るための視点としてはまったく異なるのだ。これをつけている人に出くわすのは、ユニコーンを見つけるようなものである。正直なところ、RMを身につけている人を見つけたら、近くに別の(RMをつけている)人がいる可能性が高い。だって彼らは群れで移動し、安全な場所に集まるからだ。

1週間ほど前、ブルームバーグに“How Richard Mille Watches Became Code for Extravagant Wealth”(リシャール・ミルの時計は、いかにして贅沢な富を表す暗号となったか)”という、非常に秀逸なタイトルの記事が掲載された。何事にも、購入可能な価格帯には幅があるということを理解しておくべきだと思う。鼻を高くするよりも、この時計を買う人たちの心理に迫ったほうがおもしろいのではないだろうか? その記事では、“法外な価格設定が、皮肉なことにこのブランドの最も強力なセールスポイントのひとつになっている”と書かれていた。それを見て少しもショックを受けなかった。ほかの高値の商品と何ら変わりはないからだ。物事は、自分たちがそれに割り当てる価値を獲得するものだが、RMの価値はどういうわけか完全にうまく機能している。私は次に来る(はずの)色とりどりのデザインを気長に待っているので、彼らには力を尽くしてもらいたい。

基本情報
RM 30-01
ブランド: リシャール・ミル(Richard Mille)
モデル名: RM 30-01

直径: 42mm × 49.9mm
厚さ: 14.15mm
ケース素材: グレード5チタンまたは5Nレッドゴールド
文字盤: スケルトン
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ラバーストラップ

ムーブメント情報
キャリバー: RMAR2
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示、パワーリザーブインジケーター、ファンクションセレクター
直径: 31.25mm × 29.45mm
厚さ: 5.41mm
パワーリザーブ: 約55時間(± 10%)
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 38
追加情報: グリュシデュール®製テンプ(4アーム型、4個の調整ネジ、慣性モーメント4.8 mg•cm2、リフトアングル 53°)

RM 30-01 caseback
価格 & 発売時期
価格: レッドゴールドが3718万円、チタンが3058万円(ともに税込)